台湾では6月8日、梅雨の影響で中国から飛来した秋季回虫(Spodoptera frugiperda)が初めて確認された。動植物検疫局(BAPHIQ)は、FAWを撃退するためにトウモロコシ、米、ソルガムなどに散布できるニームオイルやバチルス・スニンジエンシスなど11種類の農薬を発表した。国連食糧農業機関(FAO)によると、FAWは2016年にアフリカに、2017年にはイエメン、インド、バングラデシュ、ミャンマー、タイ、スリランカなどアジア全域に広がり、文字通り一夜にして数千ヘクタールのトウモロコシ畑に侵入し、将来の食糧安全保障に関する高い警戒心を引き起こした。

タイでは、その多くが飼料用に販売されているトウモロコシの収穫に深刻な影響を与えている。スリランカの場合、4万ヘクタールに蔓延し、農作物の20%に損害を与えたとの報告がある。中国はアジア最大のトウモロコシ生産国であり、世界でも2番目の生産国であるが、中国や他のアジア諸国での経済損失はまだ集計されていない。蔓延が確認されると、政府は認識を高め、トウモロコシやその他の作物におけるFAWの存在と蔓延を監視することが求められる。
FAOは関係当局と協力し、総合的な害虫管理技術について情報を提供し、訓練を行う意識向上プログラムを開始している。これには、FAW の天敵の特定、自然の生物的防除の強化、卵塊の破砕や生物農薬の使用などの機械的防除が含まれる。FAWの幼虫は葉の輪の中に潜んでいることが多く、農薬は環境や公衆衛生に悪影響を及ぼす可能性があるため、農薬の使用は慎重に検討する必要がある。
ULTITECは、農薬散布者、農家、関係当局といった現場の作業者に対し、職場災害を防止するため、自己防衛の意識、特に散布された農薬や残留薬液が皮膚に触れないよう、防護服やその他のPPEを着用することを奨励した。現場の作業者は、効果的な病害防除と予防のために、気候に適した、飛沫の浸透性、通気性、着用しやすい特性を考慮すべきである。

注:
最新のPPE安全基準規則(EU)2016/425に適合したULTITECの全製品ラインの中で、ULTITEC 2000 / ULTITEC 3000TはDIN 32781対農薬試験に合格しており、害虫駆除時に農薬を安全に散布するのに適している。